夜のイカ釣りツアー体験記|1人約1,500円、釣ったイカを船の上で食べる

夜遊び・エンタメ

ダナンに3泊もすると、夜の予定が一度は空きます。ドラゴンブリッジのショーもビーチ沿いのバーも見終えて、4日目の夜が真っ白になりました。

そこで誘われたのが、地元の漁船で沖に出るイカ釣りツアーです。料金は1人250,000ドン(約1,500円)から。正直、あまり期待していませんでした。

結果として、この旅でいちばん記憶に残る夜になりました。釣ったイカをその場で鍋に入れて食べる時間が、想像していたよりずっと良かったからです。

夜のダナン沖に停泊した漁船の甲板。裸電球が並び、黄色い椅子に座った参加者が海に向かって釣り糸を垂らしている
これが船の上の様子です。甲板いっぱいに裸電球を灯して、その光にイカを集めます。水平線の奥に見える細かい光がダナンの街です

ダナンのイカ釣りツアーとは|漁船にそのまま乗せてもらう夜遊び

ソンチャ半島のふもとの浜から、10人ほどを乗せた木造船で沖に出ます。観光会社の大型クルーズではなく、普段は漁に使っている船をそのまま使うタイプのツアーです。

普段の漁で使っている船ですが、屋根も、横になれるキャビンも、トイレも付いていて、思っていたより快適でした。釣り道具とライフジャケットは船の備品なので、手ぶらで行ってそのまま釣れます。

日本で乗合の船釣りに行くと、1人1万円を超えることも珍しくありません。その数分の1で4時間以上乗れて、しかも釣ったものをその場で食べられるのは、ダナンならではだと思います。

3つの出発時間を比較|初めてなら18時30分発

出発時間は3つから選べます。船も釣り方も同じで、違うのは長さと、海の上で過ごす時間帯だけです。

コース時間所要時間向いている人
夕方発18時30分〜23時00分約4時間30分初めての人・家族連れ。夕焼けと街の夜景も一緒に見られます
深夜発23時00分〜翌5時00分約6時間釣ることが目的の人。船長いわく、この時間帯のほうがよく釣れるそうです
通し18時30分〜翌5時00分約10時間30分一晩かけて楽しみたい人。キャビンで仮眠を取りながら過ごします

私が選んだのは夕方発です。翌日の午前に予定を入れているなら、この時間がいちばん無理がありません。深夜発と通しは、翌日を完全に休みにできる人向けです。

出航前の浜が、すでに見どころでした

夕暮れの漁港に並ぶ青い木造漁船と丸いかご舟。空はピンク色に染まり、対岸にダナン市街の高層ビルが見える
集合場所の浜です。青い漁船と丸いかご舟が並んでいて、対岸にダナンの街が見えます。この景色を見た時点で、来てよかったと思いました

集合は日が沈む少し前でした。観光ビーチとはまったく違う、生活の場としての海がそこにあります。

日没後の海上から見たソンチャ半島のシルエット。山の上にリンウン寺の観音像がオレンジ色にライトアップされている
船が動き出してすぐの1枚。山の上に浮かんで見えるのが、リンウン寺の観音像です。海側からこの姿を見る機会はなかなかありません

港を出て30分ほど走ったあたりで、船が止まります。甲板の電球を一斉に点けると、海面が緑がかった色に照らされ、そこに小魚とイカが集まってきます。

灯りをつけた直後の海面です。音を出すと、エンジンを切ったあとの静かさが伝わると思います

釣り方はシンプル|道具はすべて船にあります

  1. 餌の付いた仕掛けを、船べりからまっすぐ海に落とす
  2. 底に着いたら少しだけ巻き上げて、そのまま止めて待つ
  3. 竿先がぐっと重くなったら、一定の速さで巻き上げる

船のスタッフが一人ずつ回ってきて、手本を見せながら教えてくれます。やりとりはベトナム語と身ぶりでしたが、動きを見れば分かるので言葉はほとんど問題になりませんでした。

難しいのは、かかったあとの力加減です。強く引くと足がちぎれて逃げられてしまうので、慌てずゆっくり巻くのがコツだと教わりました。

釣れたイカは、写真より実物のほうがきれいです

船上のオレンジ色の甲板の上で、釣り上げたばかりの茶色いイカを手のひらに乗せている
釣り上げた直後のイカです。手のひらに乗せている間も、体の色が茶色から白へ細かく変わり続けていました

最初の1杯が上がったのは、船が止まってから20分ほど経ったころでした。想像していたよりずっと重く、水面から出た瞬間に墨を吐かれます。

船べりに置かれた赤いかごの中に、釣り上げた透明なイカが数杯入っている。隣にはつけだれの入った器
この日の釣果です。かごに入れておくと、水から上げたあともしばらく透き通ったままでした

私たちのグループは2時間ほどで、イカを6杯ほど釣りました。数だけ見れば多くありませんが、全員が最低1杯は上げられました。

ただ、釣れる数は日によって大きく違うそうです。1杯も釣れない日もあると聞いたので、釣果より夜の海そのものを目当てに行くくらいがちょうどいいと思います。

釣ったイカを、その場で鍋に入れる

船には焼き網とコンロ、大きな鍋が積まれていて、釣れたイカをその場で調理してくれます。この日はインスタントラーメンでした。

船の甲板で、参加者が小さな椅子に座り、イカ入りのインスタントラーメンの鍋を囲んでいる
甲板に低い椅子を出して、鍋を囲みます。船の上に台所があること自体が、まず驚きでした
インスタントラーメンの鍋に、さばいたばかりのイカが丸ごと3杯入っている。手前にライムのつけだれと割り箸
さばいたイカをそのまま入れます。手前の白いつけだれは、ライムと青唐辛子をつぶしたもの。これが本当によく合いました

火が通ったイカは驚くほど甘く、噛むとしっかり弾力があります。日本の居酒屋で食べるものとは食感がはっきり違いました。

飲みものだけは持ち込んでいる人が多かったです。缶ビールを何本か買っていくと、この時間がさらに良くなります。

鍋ができあがったところです。全員で1つの鍋をつつくので、初対面の人とも自然に話すことになります

持っていってよかったもの・注意したいこと

  • 酔い止め:乗船の30分前に飲んでおくこと。船を止めている間もずっと揺れ続けるので、酔いやすい人は必須です
  • 薄い上着:夜の海風は思ったより冷えます。半袖1枚だと、港に戻るころには寒く感じました
  • かかとが留まる靴:甲板は水で濡れていて滑ります。ビーチサンダルは向きません
  • 汚れてもいい服:イカの墨が飛びます。白い服は避けてください
  • 予備の電池:暗い場所で写真と動画を撮り続けると、スマートフォンの電池が一気に減ります
  • 現金:私が参加したときは、乗船前にドン建ての現金で支払いました

荒天の日は中止や時間変更になることがあります。海が荒れやすい雨季(9〜12月)に参加するなら、前日と当日の朝に主催者へ確認しておくと安心です。

予約の取り方と連絡先

予約は、主催者のフェイスブックページかインスタグラムにメッセージを送る形です。希望日・人数・コースを伝えると、集合場所と時間が返ってきます。

やりとりはベトナム語ですが、翻訳アプリを通した日本語や英語でも通じました。人数が多い日は埋まるので、前日までに連絡しておくと確実です。

アクセス・地図

集合場所は、ソンチャ半島のふもとに広がる漁港の浜です。ダナン中心部からは配車アプリで15分ほど、料金は100,000ドン(約600円)前後でした。

浜には目印になる建物が少なく、乗船地点も船の停泊位置によって前後します。地図はエリアの確認用として見ていただき、当日は主催者から送られてくる位置情報をそのまま運転手に見せるのがいちばん確実です。

基本情報

内容夜のイカ釣りツアー(地元の漁船を利用)
料金1人250,000ドン(約1,500円)から ※コース・人数により変動
運航日毎日出航(荒天時は中止・変更あり)
集合場所ソンチャ半島の海岸(Bãi biển Sơn Trà, Đà Nẵng) ※正確な乗船地点は予約時に案内されます
設備屋根付きの甲板、仮眠用キャビン、船内トイレ
料金に含まれるもの竿・リール、餌、ライフジャケット、椅子、コンロと焼き網、インスタントラーメン、飲料水、調味料
予約方法フェイスブックまたはインスタグラムのメッセージから
支払い当日、現地で現金払い(ベトナムドン)
アクセスダナン中心部から配車アプリで約15分

※日本円は記事作成時点の目安です。為替レートによって変動します。

まとめ|ダナンの夜が1晩空いているなら

観光地を回るだけの旅程に、1晩だけ違う種類の時間を入れられるのがこのツアーの良さです。押さえておく点は3つだけでした。

  • 初めてなら夕方発。翌朝の予定に響きません
  • 釣果は日によって差が大きい。夜の海と船上の食事を目当てに行くほうが満足できます
  • 酔い止め・薄い上着・滑らない靴。この3つを用意すれば十分です

船を降りたのは23時過ぎでしたが、体には潮の匂いが残っていて、まだ揺れているような感覚が続いていました。ダナンの夜に何をするか決めかねている人には、迷わず勧めたい体験です。

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